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増養殖水理実験棟

【概 要】

 水産生物の蝟集や増殖のために人工魚礁や増殖礁などが設置されたり、養殖場の造成のために消波施設などが設置されたりしています。
 この実験棟では、これらの増養殖施設に作用する波力や砂面上での安定性を解明するための実験を行います。
 


 
【主要設備】

 1.深水波不規則波造波水槽:長さ100.0m、幅1.0m、深さ2.5m、水深2.0m
 
 水深数十mの比較的深い海域の波浪場を2次元的に再現する施設です。
 海底に設置される魚礁などの波に対する安定性や周辺の流動環境に及ぼす影響、浮消波堤や養殖生簀などの消波機能や激浪時の安全性の解明などの実験を行います。 



 2.風洞付造波水槽:長さ70.0m、幅0.7m、深さ2.2m

 水深の比較的浅い海域の波浪場を2次元的に再現するために用いる施設です。
 砕波帯近傍に設置される割石やコンクリート構造物などの施設の安定性や効果的配置、砂質底上での埋没を解明するための実験を行います。
 
 風洞付造波水槽で実施した実験の一例です。人工魚礁の多くは砂質底上に設置されています。この実験により、砂質底上に設置された人工魚礁の被災メカニズムが解明されました。
 

 風洞付造波水槽での実験例です。底面の粗度や石の密度、波の条件を変えて、波に対する石の安定性を調べました。この実験結果により、石の安定質量の汎用的算定手法を確立しました。
 
 


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