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干潟環境実験施設



【大型回流水槽】
 
 

 アサリなどの二枚貝や干潟の生物が経験する波・流れと微細な地形の状態を再現し、飼育実験を行うため、水路底部が砂層となっているインペラー式縦型振動流水槽です。砂層直上の流れのパターンを安定させるために、長さ12メートルの直線水路を持つことが最大の特徴です。また、砂層直上の流れの構造を詳しく記録・測定するための装置を備えています。
 振動流の中では、砂は写真のような起伏を形成し、その直上で複雑な流れが発達します。自然の干潟では、このような地形と波・流れが、生物の定着に様々な影響を与えていると考えられています。水産工学研究所では、このような地形と流れと生物との関係を明らかにすることによって、干潟の保全や造成に役立てます。


 
 【天日飼育棟】

 閉鎖水域を想定したメソコスム実験を行うための大型水槽2台を設置しています。
 屋根に設置された半透明窓から太陽光を透過させ、遮光ネット(遮光率90%×2枚)で光量の調節を行います。
 ポンプにより水槽内の水をゆるやかに回流させることができます。また、観察や見学のため、水槽の側面に透明窓が付けられています。


【その他の施設】

 稚貝の飼育施設として、

 ・
パンライト水槽:100リットル×6個
 ・アップウェリング水槽:6個

 を配置し、給水施設として、

 ・サンドフィルター
 ・カートリッジフィルター
 ・紫外線殺菌装置

 を備えています。


 また、砂の粒子径の分布を測定するため、

 ・レーザー回折式粒度分析装置

 を分析室に設置しています。



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