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漁港水理実験棟

【概 要】

 この実験施設には長さ100mの水路が2本あり、それぞれ大型造波水路、津波実験水路(H28年度改修)といいます。
 大型造波水路では、実海域で発生する不規則な波や津波を発生させて防波堤などの施設の安定性や機能を調べます。津波実験水路では津波を作用させて防波堤などの施設の安定性や機能を調べます。


【主要設備】

1.大型造波水路

水路本体 長さ100m×幅2m×深さ2m

造波装置 不規則波サーボ式
造波性能・・・周期1.0〜5.0秒、波高0〜60cm
2.津波実験水路

水路本体 長さ100m×幅1m×深さ1.5m

水中ポンプ 4m3/min

越流堰 電動ゲート式

(造波装置) (不規則波サーボ式)
(造波性能・・・周期1.5〜3.0秒、波高0〜30cm)

 
 東日本大震災で発生した巨大津波や、将来発生が予想される南海トラフ地震に伴う津波を踏まえた対応として、津波来襲時における防波堤や防潮堤などの強靱化が求められています。そこで、数十年から百数十年に一度程度発生する設計津波に耐えるとともに、数百年から千年に一度発生する巨大津波に対しても、倒れにくく全壊までの時間を延ばす「粘り強い」防波堤などを開発するため、断面実験により検討を行っています。


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