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波浪平面水槽実験棟

【概 要】

 この実験施設の中には、平面水槽と貯水槽の2つの広い水槽があり、平面水槽で波を起こすことができます。この広い水槽を使うことで波の動きを平面的にとらえることができます。
 この水槽内では防波堤などの構造物の全体を再現した模型実験を行って安定性や波の低減効果を調べたり、漁港全体を再現したミニチュアをつくり波を当ててみることで、どこに防波堤を作ったらいいのか調べたりする実験が行われています。


【主要設備】


平面水槽 60m×40m×深さ0.8〜1.0m

貯水槽 容量790m3

造波装置 規則波ピストン式 長さ100m×4基
造波性能・・・周期0.6〜2.5秒、波高0〜0.2m

観測台車 トラス式

給排水装置 1式

 

【実験風景】





海水導入工の模型実験

 防波堤で囲まれることが多い漁港の中は水の循環が悪いため汚くなりがちです。そこで波を流れに変換して海水を通すように工夫した海水導入工の実験を行っています。
防波堤の全体模型(写真左)に波が当たることで、色の付いた水が港内に流入している状況が分かります(写真右上)。


島式漁港の平面実験

 広い平面水槽を利用して漁港全体を模型で再現することで、計算ではわかりにくい漁港の周りでの波の動きなどを調べ、波を防ぐにはどこに防波堤を配置すればいいのかといった漁港整備の検討に役立てています。  

 


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