独立行政法人 水産総合研究センター 水産工学研究所

水産工学研究所トップページ組織について>施設紹介
回流水槽実験棟

【概 要】

 この実験施設では、回流水槽を使って実験を行っています。
 回流水槽は1989年に漁船船型及び漁業システムに関する研究を進めるため設置されました。
 回流水槽では測定部に模型を固定し、模型に流れをあてることを基本原理とします。これによって実験が小サイズとなり、各種の定性的・定量的な実験を簡便に行うことが可能です。また長時の計測が容易であるため大量の流場データの計測実験に向いているだけでなく、模型のまわりの流れを上面・側面・下面から時間の制約を受けることなく観察できるため、実験を行いながら問題の答えを考えることが容易にできる利点があります。特に漁船の船型研究では船体まわりの流れの特性を船型計画に反映することが不可欠ですが、回流水槽ではこのような流れの分析に有用です。
 本水槽では流力性能を最重視した設計が採用され、測定部流れの定在波、水面勾配、サージング、流速分布の不均一性等、定量的実験の精度向上に障害となる物理量の小さい流れ環境下での実験が可能です。
 現在、回流水槽の分野は歴史的に第4世代に位置づけされていますが、他機関の回流水槽に比べて卓越した流力性能を保持しているため、本水槽はこの分野の次世代技術を創出する使命も担っています。 



【主な特徴】
  • 垂直循環型で、材質はステンレスです。
  • 水槽の主要寸法、形状、循環路内の細部には流力性能の向上を最優先した設計が行われています。流力性能は世界一です。
  • 測定部の寸法は長さ6 m、横幅2.8m、水深1.4mです。
  • 流力性能の向上のため2−インペラードライビングシステム、水面流加速装置、水量自動調整装置等の特殊機械がインストールされています。運転・計測・解析はコンピュータによって行い、実験棟内には実験者が現象との対話に集注できる工夫がされています。
  • 最大流速は機構上3 m/sまで可能です(高速流れの基本性質は十分に研究がされておらず、また高速時の実験法にも多くの研究課題を残していますので、機構上との正確な表現としておきます)。

【主要設備】                                      


  測定部:7.5×2.8×1.4m
 
 
                                       





戻る次へ
水産工学研究所トップページ組織について>施設紹介


水工研:回流水槽実験棟