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海洋工学総合実験棟

【目的】
 海洋工学総合実験棟は1993年に完成しました。
 この水槽は海洋波を再現することができ、漁船や係留物の実験を行うことが
 できます。
 これらの実験結果は水産業の安全に役立っています。 


【主な特徴】
  • 多分割式造波機によって海洋波とよく似た多方向不規則波の発生が可能。
  • X-Y曳引装置とターンテーブルによって曳航試験が可能。これらは複合的に動作させることにより任意の運動が可能。
  • 水槽のすべての機能はコンピューターと光空間電送システムによって一人の研究者で制御することが可能。
【主な研究】
  • 海洋総合実験棟を使用して行われている研究としては下記のようなものがあります。
  • 漁船を転覆から守る安全基準の策定
  • 海洋波の影響をあまり受けない人間に優しい漁船の開発
  • 養殖生け簀を安全に係留する基準の確立
 
 


曳引台車
 


造波装置
 
【主な性能】                                        
 主水槽  長さ60m、幅25m、深さ3.2m
 曳引台車  遠隔操作可能なターンテーブル付きX-Y台車
 (DCモータ駆動)
 モータ性能  X台車:22kw×4
 Y台車:5.5kw×2
 ターンテーブル:1.8kw×2
 最高速度  X台車:3.0m/s
 Y台車:1.5m/s
 ターンテーブル:6.0rpm
 試験可能項目  静止試験、曳航試験、斜航試験、PMM試験、CMT試験
 造波能力  規則波 0.3-4.0sec 最高波高0.4m 一方向不規則波、
 多方向不 規則波の造波が可能
 造波装置  80分割式。1.8Kw×80機のACサーボモータで駆動
 不規則波  任意のスペクトラムで造波可能。方向成分はダブル
 サメンション方式
 使用模型サイズ  1.0m〜2.5m。最適は2.0m 


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