独立行政法人 水産総合研究センター 水産工学研究所
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 水産業システム研究分科会「漁船漁業の生産性改善に向けた工学的アプローチ」を開催します

 漁船漁業は、魚価の伸び悩みや燃油高などの影響を受けて、厳しい経営を続けている。しかも、就業者の減少と高
齢化による労働力不足によって、生産基盤そのものが弱体化している。こうした状況を改善するには、省人・省力化
を中心とする現場作業の効率化、すなわちムダ・ムリ・ムラの除去に早急に取り組む必要がある。
 これまで漁船漁業において作業の効率化が進められてこなかったわけではない。ただしそれは、機器・装備類の高
度化に重点を置いたものだった。漁業にかぎらず、産業における生産は人が機器・装備類を使うことで成り立ってい
るので、効率はハードウェアだけでなく、作業の仕方によっても大きく左右される。
 このため、製造業をはじめとする他の産業では、「カイゼン」や「トヨタ生産方式」に象徴されるように、作業の
改善活動が盛んにおこなわれてきた。しかし漁船漁業では、こうした取り組みが充分に行われてきたとは言えない。
 漁船漁業の生産工程は人手に依存する度合いが高い。したがって作業改善に取り組めば、他の産業以上に効率化で
きる余地が大きく、生産コストの縮減も期待できる。
 本分科会では、生産性の点からみた漁船漁業の問題および効率化に取り組む際に必要な技術について、他の産業で
の事例を参考にしながら論議する。


 
平成22年度水産工学関係研究開発推進特別部会 水産業システム研究分科会
 
 
テーマ:漁船漁業の生産性改善に向けた工学的アプローチ
 
日 時:平成23年1月19日(水)13:00〜17:00
 
会 場:農林水産省共済組合 南青山会館 大会議室(東京都港区南青山5丁目7-10 TEL:03-3406-1365) 
 
議 事
13:00-13:05 開会挨拶(所長:津端英樹)
13:05-13:15 趣旨説明(水産業システム研究センター長:渡部俊広)
13:15-13:45 漁船漁業の生産性改善の必要性(生産システムタスクグループ:渡辺一俊) 
13:45-14:15 生産システム工学的手法にもとづく漁業労働の改善(生産システムタスクグループ:橋秀行)
14:15-14:45 作業負担軽減のための軽労化支援用具(北海道立総合研究機構 工業試験場:吉成哲) 
14:45-15:00 休 憩
15:00-15:30 漁業エンジニアリングへ向けての業務プロセス計画技術(株式会社レクサーリサーチ:中村昌弘)
15:30-16:00 人・モノの動き・時間を「見える化」、作業分析ソフトOTRS 
                                (株式会社ブロードリーフ:斉藤雅昭) 
16:00-16:30 沿岸イカ釣り漁業における操業システムの把握(エネルギー利用技術タスクグループ:田丸修) 
16:30-17:00 総合討論
17:00    閉  会 
 


連絡先
水産工学研究所 水産業システム研究センター 生産システムタスクグループ
渡辺一俊 TEL:0479-44-5953  FAX:0479-44-6221

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