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波浪平面水槽実験棟

【概 要】

 広い水槽を使うことで波の動きを平面的に再現することができます。
 防波堤などの構造物の全体を再現した模型実験を行って波・流れの制御機能、漁船の出入港や係船が安全にできる漁港形状を調べます。


【主要設備】


平面水槽 60m×40m×深さ0.8m

造波装置 多方向不規則波造波装置(造波幅20.5m)
 造波装置:サーボ式
 造波性能・・・周期0.5〜4.0秒、波高0〜25cm
不規則波造波装置(造波幅10m)
 造波装置:サーボ式
 造波性能・・・周期0.5〜5.0秒、波高0〜32cm

観測台車 トラス式

貯水槽 容量790m3

給排水装置 1式

 


トーゴ共和国ロメ漁港を対象とした
最適な港形検討

 西アフリカのトーゴ共和国は、我が国政府開発援助(ODA)による漁港整備を要請しました。これを受けてJICA(国際協力機構)は、漁港整備に向けた現地調査を行いました。
  調査結果からは、整備予定の海岸が特異な地形を有することもあり、@来襲する長周期の波が漁港内における木造漁船の利用に及ぼす影響、A漁港の航路や泊地、係船岸、近接海岸が海底の砂の移動により侵食・堆積する影響などについて、十分な検討と対策が必要であることがわかりました。このため、平面実験を行って波浪や海浜流、越波、ブロックの安定性などの水理特性を把握し、ロメ漁港の港形の決定に役立てました。  

【実験の例】
 


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