漁業技術部会
 
1.日 時:平成16年1月15日(木) 10:00〜17:10
 
2.場 所:水産工学研究所 研究管理棟 会議室
(〒314−0421 茨城県鹿島郡波崎町海老台)
 
3.部会テーマ:明日の漁船漁業を考える
 
4.開催趣旨
 
近年,我が国の漁船漁業は生産量が減少する一方で,経済のグローバル化に伴う水産物輸入量の増大と魚価の低迷等により,厳しい経営環境が続いている。バブル崩壊後のデフレーションによる金融機関の不良債権や,漁業経営体の過大な債務の問題等が重なって代船建造が困難となり,漁船隻数の減少が続いている。さらに漁船漁業従事者の高齢化,若手就業者の減少,漁船漁業の技術停滞などのマイナス要因が重合して日本の漁船漁業の将来動向が不透明になっている。
このような混沌とした状況下で,漁法と漁船の技術研究のステージでは明日に向けた方向づけが緊急の課題となっている。その具体化のためには,漁法と漁船などの要素技術(モジュール)の追求と総合化(システム化),資源管理,漁業経営,漁船管理,法規制などの社会経済的要因を考慮した学際的アプローチが必要である。しかし,問題の難しさと多様性によりその答えを得ることは容易ではない。本部会では,主に沖合漁業の漁法と漁船に関する技術課題に視点をあて,明日の漁法や漁船像の具体化に必要な知見を得ることを目的に関係者で考える場を設ける。また,この場を通じて産官学の研究の連携を模索したい。
 
5.議事次第















 
10:00-10:10 開会挨拶 山越 康行(水産工学研究所長)
10:10-10:20 趣旨説明 小田 健一(漁業生産工学部長)
10:20-11:10
 
【基調講演】
 日本漁業の課題と歩むべき方向

池田 八郎(日本トロール底魚協会)
11:10-12:00
 
【基調講演】
 日本漁業の今日的課題

井上 喜洋(鹿児島大学水産学部)
13:00-13:30 北海道機船漁業の現状と動向 高田 民雄(北海道機船漁業協同組合連合会)
13:30-14:00
 
旋網漁業の現状と今後の技術課題
 
桜井 均(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会)
14:00-14:30 北欧漁船からみた日本漁船の考察 川島 敏彦(漁業生産工学部)
14:30-15:00
 
日本の旋網漁船と底曳網漁船の課題と将来像 渡辺 豊徳(渡辺船舶設計事務所)
 
15:20-15:50 中層トロールの技術課題と今後の動向 上野 康弘(東北区水産研究所)
15:50-16:20 電気推進器漁船の開発とその動向 佐藤 政治(ヤンマーディーゼル株式会社)
16:20-17:00 総合討論  
17:00-17:10 閉会挨拶 小田 健一(漁業生産工学部長)
 
6.問合わせ先
 
川島 敏彦(漁業生産工学部 上席研究官)
TEL:0479-44-5946,FAX:0479-44-1875,E-mail:kawa@affrc.go.jp