平成15年度水産工学関係試験研究推進会議報告書
 
会議責任者 水産工学研究所長
 
1.開催日時及び場所
開催日時:平成16年2月13日(金) 13:30〜18:15
場  所:南青山会館 会議室
 
2.出席者所属機関及び人数
13機関 30名
 
3.結果の概要
議      題 結   果   の   概   要
「水産研究・技術開発戦略」の達成状況に関すること




 
1)ブロック別推進会議並びに本推進会議の構成者から提供された水産工学関係試験研究に係わる研究課題及びその成果概要について,資料に基づき報告がなされた。
2)上記報告を「水産研究・技術開発戦略」の分類に従ってとりまとめた資料に基づき進捗状況・問題点等について報告した。
3)協議の結果,この報告に若干の字句等の修正と補足を加えて了承された。
研究課題の重点化及びその内容に関すること





 
「水産研究・技術開発戦略」の水産工学分野関連の目標達成を念頭に,現在水産工学研究所で議論されている今後の研究推進方向の資料を参考に議論し,資源の持続的利用のための環境研究や次世代型漁船の基礎技術に関する研究の方向性について説明した。構成員から多くの意見やアドバイスがあり,それらを参考に水産工学分野の重点か方向をさらに検討することとした。また,それらの技術開発の実施に際しては関係機関と十分な連携をとり進めていくこととした。
研究推進体制に関すること





 
1)漁船関係や漁港施設の試験研究の受け皿として水産工学研究所の役割が重くなっており,水産工学研究所自体の組織強化と連携・協力の強化が構成員から要請された。
2)水産工学研究所と他の試験研究機関並びに関係団体との連携具体化方策の一環として,本年度当所で策定した開放型研究施設利用規程を紹介。構成者からは期待が寄せられ,具体的な手続きや様々なケースで利用可能性について質問が多く出された。
研究成果に関すること






 
1)平成15年度研究成果情報として,北海道立中央水産試験場,神奈川県水産総合研究所相模湾試験場,福井県水産試験場(日本海ブロック推進会議),山口県水産研究センター(西海ブロック推進会議)及び長崎県総合水産試験場(同推進会議)から各1件,水産工学研究所から6件,合計11件について概要報告があり,原則的に水産工学研究分野の研究成果情報として了承された。
2)研究成果情報の一部には表現等で多少の修正を要すと認められものがあり,作業については主催者に一任された。
研究ニーズに関することついて













 
1)全国水産試験場長会長より,場長会から水産庁に提出される平成17年度に向けた要望の中には,水産工学分野への要望が含まれ,藻場等の極沿岸の流況・環境を広域的にとらえる研究の取組み強化について要望があった。
2)水産工学研究分野の研究ニーズとして,以下の事項が挙げられ,当所の対応方針等を説明した。
@貧酸素域改善に関する実証的研究(推進会議要望事項)
A鹿島灘はまぐりの資源増大に関する研究(ブロック別推進会議を通じて挙げられた要望事項)
3)協議の結果,@に関しては取組みを始めている機関もあり,本会議では情報交換を通じて構成者及び関係機関と連携しつつ,研究ニーズへの対応を図ることとした。
Aについては,学際的な取組みの必要性を認めるが,実施に関して様々な条件も多く,今後,関係機関で実施体制・方法など可能性を探ることとした。
その他必要と認められる事項に関すること


 
構成者および次年度開催について
 構成者に,(財)漁港漁場漁村技術研究所を新たに加えることが,了承された。また,次年度以降,推進会議の位置づけが変更される可能性が高く,主催者として引き続きこの会議を継続する方向で検討する旨を提示し,了承された。