平成13年度 漁業技術及び水産調査計測合同部会
 
1.日 時:平成13年12月13日(木) 13:00〜17:00
 
2.場 所:水産工学研究所 研究管理棟 会議室
(〒314−0421 茨城県鹿島郡波崎町海老台)
 
3.部会テーマ:漁業生産技術の今日的課題−−漁業が環境に与える影響−−
 
4.開催趣旨
これまで,漁業は「沿岸から沖合へ,沖合から遠洋へ」と漁業の規模の拡大や効率化を目指して発展して
きた。しかしながら,200海里体制への移行にともない,現在では,如何に自国経済水域内の水産資源をよ
りよく管理し,資源の有効利用を図るかが課題となっている。一方,1992年のカンクーン宣言,1995年の
「責任ある漁業のための行動規範」(FAO)以降,漁業のあり方そのものの変革が求められている。
漁業は,国民へのたんぱく質の供給という重要な使命を担っている。その健全な発展のためには,再生
産が可能な資源を持続的に利用し,かつ,多様化する国民の需要に即した漁業生産を行うことが重要であ
る。同時に,魚が生まれ育つ漁場環境の保護,希少生物の保護,さらに生態系と調和した漁業活動,すな
わち「環境に優しい漁業」であることも重要となっている。
このように,21世紀の漁業の維持・発展のためには,漁業生産技術とそれに関連する環境問題を正しく
理解し,その認識に立った問題解決のアプローチが必要である。そこで本合同部会ではその第一歩として,
漁業活動を支える立場から,漁業技術と環境問題の現状,並びにそれらの解決に向けた取り組みについて
共通の認識を醸成することを目的に,この会議を開催する。
 
5.議事次第
















 
@ 開会挨拶 萩野 静也(水産工学研究所長)
A 趣旨説明 山越 康行(漁業生産工学部長)
B基調講演

 
国連食糧農業機構(FAO)が提唱する「責任ある漁業」 松岡 達郎(鹿児島大学)
 
水産庁における環境問題に対する取り組み 森  義信(水産庁生態系保全室)
C漁業活動の影響


 
漁業が希少生物へ与える影響 内田 詮三(国営沖縄記念公園水族館)
希少生物の音響的存在確認手法 赤松 友成(水産情報工学部)
福島県における底曳網漁業の変遷 吉田 哲也(福島県水産試験場)
マグロ延縄漁業における海鳥の混獲回避技術について 酒井 久治(東京水産大学)
 
D漁業活動から派生する問題


 
漁船の排気ガスについて 長谷川勝男(漁業生産工学部)
魚礁における網掛かり状況について 平川 榮一(長崎県総合水産試験場)
水産工学研究所で行っているゴーストフィッシング調査
 
渡部 俊広(漁業生産工学部)

 
E 総合討論  
F 閉会挨拶 小田 健一(水産情報工学部長)